国際司法会議、京都で開催 東京五輪イヤーの3年後、日本で半世紀ぶり
産經新聞:2017.8.15 14:15更新
http://www.sankei.com/west/news/170815/wst1708150047-n1.html

 法務省は15日、2020(平成32)年4月に日本で開催される「第14回国連犯罪防止・刑事司法会議」(コングレス)の開催地が京都市に決まったと発表した。
日本では昭和45年に同市で初めて開催されて以来、半世紀ぶり。
コングレスは犯罪防止・刑事司法分野での国連最大の国際会議で、各国の司法担当閣僚や検事総長、非政府組織(NGO)関係者らがテロ対策や再犯防止などについて議論し、宣言をまとめる。

 2020年東京五輪・パラリンピックの開催直前でもあり、法務省は「安全な日本」を各国にアピールし、刑事司法分野での存在感を高めたい考え。
上川陽子法相は15日の閣議後記者会見で
「世界中から参加する方々に、わが国の法の支配の浸透を体感してほしい。国内でも、安全安心な社会の実現や再犯防止への関心を高める機会にしたい」と抱負を述べた。

 コングレスは5年ごとに開催。
一昨年に第14回の日本開催が決まって以降、京都と大阪が市と府の合同で公募に応じたほか、横浜市、神戸市、広島県福山市が名乗りを上げ、書類などで選考。
京都、大阪の2市に絞った上で今年7月上旬に国連の担当者が2市を視察し、予定会場の状況などを踏まえて京都市に決めた。
国立京都国際会館が会場となる。