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栃木県足利市では子どもたちが工作や体験者の話をとおして戦争や平和を考える催しが開かれました。

この催しは栃木県足利市の市民団体が市立図書館で開いたもので、親子連れなど20人ほどが参加しました。会場では工作教室が開かれ、子どもたちが、市内で行われる平和を願うイベントで川に流す灯籠を作ったり、はとの絵を描いたうちわを作ったりしました。

また子どもたちは、終戦当時18歳で現在も現役の保育士の大川繁子さん(89)から体験を聞きました。
大川さんは戦時中、東京の工場で戦闘機の部品を作っていて、「ただただ毎日、日本が勝っているという話しか聞かされず、戦争をやめようと自分の意見を言うことすら許されなかった」と振り返りました。そのうえで「戦争は始めたらやめられないもので、戦争をしては絶対にいけない」と訴えていました。

11歳の女の子は「みんな笑顔で過ごせるように戦争を繰り返してはいけないと感じました」と話していました。
この催しを主催した市民団体の高沢友佳里さんは「今ある平和というのは、当たり前にあるものではないということを子どもたちに伝えられてよかったです」と話していました。

8月15日 18時17分