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亡くなった人の霊を船に乗せて爆竹を鳴らしながら送り出す長崎伝統のお盆の行事、「精霊流し」が長崎県内の各地で行われました。
精霊流しはこの1年に亡くなった人の霊を「精霊船」と呼ばれる木製の船に乗せて、爆竹や花火のにぎやかな音とともに送り出す長崎伝統のお盆の行事です。

ことしも長崎県内の各地で行われ、長崎市の中心部では時折雨が降るなか、色鮮やかな花やちょうちんを飾りつけた精霊船が街を練り歩きました。

精霊船は1人で抱えて運べる大きさのものから、十数人がかりで引く全長10メートル近いものまでさまざまで、亡くなった人の写真のほか、キャラクターグッズなど故人が好きだったものにちなんだ品などが飾られています。遺族などは「ドーイ、ドーイ」という掛け声とともに、爆竹を鳴らしたり花火を打ち上げたりしながら精霊船を引いていました。

精霊流しを見るために愛知県から長崎市に戻ってきたという75歳の男性は「昔は自分も船を出していましたが、きょうはゆっくり精霊流しを見ることができました。いろいろな船があって、どれもすばらしいです」と話していました。

警察によりますと、ことしは長崎県内各地で合わせておよそ3500隻の精霊船が出て故人をにぎやかに送り出したということです。

8月15日 22時34分

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