【ワシントン=共同】米財務省が15日発表した国際資本統計によると、6月末時点の米国債の国別保有額で、中国が再び日本を抜いて9カ月ぶりに首位となった。

日本は2016年10月末に中国を抜いて15年2月末以来のトップに立ち、その後は首位の座を維持していた。

中国は人民元相場の急落を防ごうと、外貨準備を取り崩してドル売り元買いの為替介入を行い、16年10、11月に米国債の保有額を大きく減らした。その後、大量に購入し保有額を戻した。

中国の保有残高は6月末時点で前月比443億ドル増の1兆1465億ドル(約126兆7千億円)となった。これに対し日本は205億ドル減の1兆908億ドルだった。

中国人民銀行(中央銀行)によると、中国の外貨準備高は7月末まで6カ月連続で増加している。

配信2017/8/16 14:10
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO20035680W7A810C1EAF000/