スペイン・バルセロナの中心部で17日、車が歩道にいた観光客らに突っ込み、これまでに110人以上が死傷しました。バルセロナ中心部の通りから櫻井記者の報告です。

車が暴走したランブラス通りです。両脇に車道があり、真ん中は歩行者天国のような歩道となっています。私も1か月前にこちらを訪れましたが、夏の観光シーズンということもあり通りは観光客で埋め尽くされていました。この通り、少し涼しくなる夕方が一番混雑するのですが、犯人の車はその夕方の午後5時に、通りを500メートル以上蛇行しながら次々と歩行者をはねていきました。

実はバルセロナでは、観光客の騒音や観光客用のアパートが招く家賃の高騰など観光客の多さが社会問題となるほどでした。町では「観光客は帰れ」といった落書きもみかけます。今回の被害者の国籍は18か国以上に上り、多くの観光客が被害を受けたとみられています。

事件に関する情報ですが、警察はバルセロナから車で南におよそ2時間離れたカンブリスで、5人の容疑者を射殺したと発表しました。この容疑者ですが、現地メディアは新たなテロを計画していたと伝えていますが、今回の事件に関与していたのかは分かっていません。

このほか、現地時間の17日未明にバルセロナ南部の別の町で民家が爆発し、死傷者が出ました。警察は民家にいた人物が爆発物の起爆装置を用意していたとみています。警察はカンブリスでの容疑者射殺、そして民家で起きた爆発とバルセロナで起きたテロ事件の3つの事件に関連があるとみて捜査していることを明らかにしています。

配信 8月18日
TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3133438.html