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北朝鮮との独自のパイプを持つモンゴルの議会で7日、首相の指導力不足などを理由に内閣不信任案が可決され、政治的な混乱によって北朝鮮への対応などに影響が出ることも懸念されています。

モンゴルでは去年6月に行われた議会選挙で、当時、最大野党だった人民党が8割以上の議席を獲得して政権が交代し、エルデネバト首相が内閣を率いてきました。

しかし7日の議会で、首相の指導力不足などを理由に野党が提出した内閣不信任案に与党の半数を超える議員も賛成に回った結果、可決され、内閣は退陣に追い込まれました。

与党ではことし7月の大統領選挙で野党に敗れて以降、党内の対立が激しくなっており、後任の首相選びをめぐる調整には時間がかかると見られています。

モンゴルは北朝鮮の伝統的な友好国で独自のパイプを持っていて、首都ウランバートルで日本と北朝鮮の政府間協議が行われたこともあり、6日、安倍総理大臣がバトトルガ大統領と初めて会談したばかりです。

モンゴルでは大統領は「国民統合の象徴」として権限が限られているため、内閣の退陣に伴う政治的な混乱が長引けば、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応などに影響が出ることも懸念されています。

9月8日 5時21分