9/30(土) 23:12配信

 松井氏が「東京は比例代表で戦う」と明言したことを受け、都内の立候補予定者には大きな衝撃が走った。

 東京2区の元職、大熊利昭氏は電話取材に「何も分からない。混乱している」と短く語った。一方、東京23区の新人、伊藤俊輔氏は「厳しい判断だが、前向きに捉えたい」と述べた。23区は希望の党が2日に候補者を決定する予定といい、「希望の党から出られるのではないか」と期待を込めた。

 東京16区の元職、中津川博郷氏の選対関係者は「あまりに唐突で無責任な話」と驚きを隠さなかった。候補者ポスターや支援者へのはがき、チラシの印刷を急きょ止めたといい、「身動きが取れない状態。引くに引けず、維新の看板を下ろしても出馬は大前提だ」と息巻いた。

 民進党から希望に移った柿沢未途氏と選挙区(東京15区)が重なり、既に出馬を辞退した新人の見山伸路氏は「多くの人を巻き込んで動いており、支持者に顔向けできない。小選挙区に候補者を立てずに、比例で維新の票を獲得するのは厳しく、連携の効果があるのか見えない」と恨み節を口にした。

 東京5区からの立候補を目指し、今年1月から駅頭に立つなどして活動を続けてきた新人の小林学氏の陣営関係者は「党からは事前に何も連絡がない状況なので動きようがない。選挙に向けた準備も早く進めなくてはならないのに……」と困惑した様子だった。【森健太郎、五十嵐英美、稲垣衆史】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170930-00000076-mai-soci