佐戸未和さんは、結婚することが決まっていた。荼毘(だび)に付される際、婚約者の男性が遺体に指輪をはめたという。両親が明らかにした。母親は「心から笑える日は一生来ない」と涙を流した。

 「未和が生まれたのは私が31歳のとき。同じ31歳でこの世を去ってしまった。親としてわが子を守れなかった深い後悔の念にさいなまされている」。父親はそう心情を吐露した。メーカーの営業職で、死去の知らせは海外赴任していたブラジルで聞いた。一緒にいた母親は状況が分からず錯乱状態に。急いで現地をたち、夏場で損傷が激しかった遺体と対面した。

 それまで父親は「24時間臨戦態勢のような記者の勤務は肉体的にも精神的にも過酷。あの小さな体でよくがんばっているな」と感心していたという。

 「パパありがとう。悲惨な誕生日だったけど体調は戻った。忙しいしストレスもたまるし、1日1回は仕事を辞めたいと思うけど、踏ん張りどころだね」

 最後のメールは自身の誕生日の翌日だった。誕生日には取材相手を訪問する「夜討ち朝駆け」が続き、トイレにも行けずぼうこう炎になっていたという。

 死亡後、NHKの関係者から「記者の仕事は個人事業主のようなもので、休憩も、出勤時間も自由にできる」と言われた。父親は「私には理解できない。管理をせず、結果的には長時間労働を強いて過労死に至った。親としてやり切れない。もう過労で亡くなる人がいないようにしてもらいたい」と訴えた。

配信2017.10.13 18:37更新
産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/171013/lif1710130023-n1.html

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