9月、富山県射水市の書店で、強盗事件に見せかけるため、自分を刃物で刺し、店の業務を妨害したなどとして逮捕された元従業員の男が、過去に店の金を横領していた疑いがあることが分かりました。
警察は、男が、横領の発覚を恐れて防犯カメラの映像が録画されたレコーダーを処分するため、今回の犯行に及んだとみています。

富山市の元書店従業員、山本使功容疑者(31)は9月21日、勤めていた射水市橋下条の書店で、強盗事件を装って刃物で自分を刺し、10月11日、偽計業務妨害の疑いで再逮捕されました。
事件当時、山本容疑者は店の防犯カメラの映像が記録されたレコーダーを持ち出していて、その後、レコーダーが山本容疑者の供述どおり、市内を流れる川の中から見つかりました。

警察の調べで、過去に、山本容疑者が書店にあるレンタルビデオ店で中古のCDやビデオを買い取るなどしたと見せかけて店の金を繰り返し持ち出し、横領していた疑いがあることが分かりました。
持ち出した金は9月までの約半年間にあわせて数百万円にのぼるとみられるということです。

警察は、山本容疑者が、横領が発覚するのを恐れてレコーダーを処分しようと今回の犯行に及んだとみています。

配信10月27日 12時25分
富山 NEWS WEB
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