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10月30日 19時50分

宇宙空間を利用したビジネス=宇宙ビジネスのアイデアを競う国内初のコンテストが開かれ、風船のように膨らむ素材で月の表面に居住空間を作る大手建設会社の提案など15のアイデアが大賞を競い合いました。

国内初となる宇宙ビジネスコンテストはアメリカなどで宇宙開発が国から民間主導へと変わりつつある中、国内でも民間企業の新規参入を促そうと国などが開いたものです。

30日に都内で行われたコンテストでは、風船のように膨らむ素材を使って放射線や激しい温度差にも耐えられる居住空間を月面につくる大手建設会社の提案や、宇宙空間で手術が行えるようかぐだけで全身麻酔をかけられる手のひらサイズの麻酔器など、300近い応募作の中から最終選抜に選ばれた15のアイデアのプレゼンテーションが行われました。

審査は実現性や収益性などの点から行われ、大賞には衛星からの気象データを使って航空機の航路を最適化し、燃料費を抑える事業を提案した全日空の松本紋子さんのアイデアが選ばれました。

最終選抜に残った15のアイデアの応募者は、今後、事業化に向けて投資家など専門家からのアドバイスが継続的に受けられるということです。