「頭が良かったら事件を起こしていない」「死刑でも笑いながら死んでいく」。筧千佐子被告(70)は公判で、人を食ったような発言を繰り返し傍聴席から笑いがもれることもあった。

 被告人質問の初日、弁護人に「(誰の質問にも)黙秘する」と答えた。しかし、その後の検察側質問に「私があやめた」と夫の筧勇夫さん=当時(75)=の殺害を認め、どよめきが起きた。動機について聞かれると「差別です。他の女性には何千万も渡したのに、私には一銭も渡さなかった」と早口でまくし立てた。

 内縁関係だった本田正徳さん=同(71)=ら3人の事件の審理では「殺したイメージがない」「毒を使ったと思う」など矛盾する発言を繰り返した。自白調書などを提示されると「日本の警察は正しいから」と人ごとのように話した。

 捜査を担当した検事に「記憶に残る顔です」と述べ、休廷中の昼食を尋ねた弁護人には「記憶に残るようなものは食べていません」と答えるなど、傍聴人の笑いを誘う場面も。裁判長らに事件当時のことを尋ねられると「先生は知っているんでしょ」といら立った。

 「あす死刑になっても笑いながら死んで行こうと思っている」とも述べた。裁判員が「反省しているのか」とただすと「失礼です。少女漫画のようなこと言わないで」と声を荒らげた。結審の日は明るい黄緑色のシャツで入廷。最終意見陳述で「私から言うことはありません。以上です」と弁護人から渡された紙を読み上げ、締めくくった。 

https://www.excite.co.jp/News/society_g/20171107/Jiji_20171107X802.html

【速報】青酸化合物による高齢男性連続変死事件 筧千佐子被告に死刑 京都地裁(11:36)
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