ファミリーマートはコインランドリー事業に参入する。駐車場がある店舗を中心に併設店舗を2019年度末までに500店展開し、改装や機器導入に100億円強を投じる。コインランドリー市場は洗濯時間を減らしたい共働き夫婦などの利用が増え、この10年で3割拡大している。一方でコンビニエンスストア来店客数は伸び悩んでおり、集客増につなげる。
標準型の併設店では洗濯機や乾燥機を計15台置き、無人で24時間運営する。利用料金は衣服の洗濯で400円前後から、布団4枚を洗濯・乾燥する場合は1500円程度で、クリーニング代よりも安くなるという。
 コインランドリーの店舗数は業界推計で1万8千店程度とみられ、この10年で3割以上増えた。利用者層は自宅に洗濯機を持たない学生や単身者が多かったが、現在は幅広い。まとめ洗いが効率的にできたり、布団やカーテンなどをクリーニングよりも安く洗濯できたりする機器が増えており、洗濯時間を減らしたい働く女性らの利用が増える。
繰り返し利用する客が多いのも特徴で、ファミマは併設店展開で新たな固定客を獲得できるとみる。コインランドリーの精算機ではコンビニで利用できる割引券を発行することも検討する。洗濯の待ち時間に、店内で購入した食材を食べる「イートイン」スペースの利用にもつなげ、いれたてコーヒーや弁当、総菜の販売を増やす。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23841570T21C17A1000000/