産経ニュース2017.12.12 20:01更新
http://www.sankei.com/politics/news/171212/plt1712120032-n1.html

政府は12日の閣議で、北海道松前町沖の松前小島に接岸した北朝鮮の木造船の乗員3人が発電機を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕された事件に関連し、無人の国境離島に設置している監視カメラが75台あるとする答弁書を決定した。立憲民主党の逢坂誠二衆院議員の質問主意書に答えた。

 内閣府によると、無人の国境離島は465島あるが、75台は日本最南端の沖ノ鳥島(東京都)や小笠原諸島(同)の無人島に集中している。いずれも希少動物の観察などの用途で設置されており、不法上陸の監視用のカメラではなかった。

 逢坂議員は質問主意書で、松前小島の事件に関し「監視カメラなどを設置し、常時監視を行うべきではないか」と政府の見解をただした。政府は答弁書で「沿岸部の警戒態勢を強化するなど不審者対策や領海警備に万全を期すこととしており、必要に応じてさらなる対策を検討する」とした。