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12月13日 18時01分
11日、運行中の東海道・山陽新幹線の台車に異常が見つかったトラブルで、国の運輸安全委員会は12日に続いて13日も名古屋駅に停車中の車両で調査を行い、台車の側面部分に亀裂があることなどを確認しました。

11日、博多から東京に向かっていた東海道・山陽新幹線の「のぞみ34号」の台車の一部に亀裂や油漏れなどが見つかったことを受け、国の運輸安全委員会は重大な事故につながったおそれがあるとして、新幹線では初めて重大インシデントに認定し、12日から調査を行っています。

13日、運輸安全委員会の鉄道事故調査官の3人が、午前中にJR東海の整備担当の社員から聞き取りを行ったほか、午後には名古屋駅に停車したままになっている新幹線の13号車の台車を目視や計測器を使うなどして調査しました。

調査官によりますと、鋼鉄製の台車の「側バリ」と呼ばれる側面の部分に亀裂が認められたほか、モーターの回転を車輪に伝える継手やその周辺に、油漏れや変色が確認されたということです。

運輸安全委員会は、今後さらに当時乗車していた乗務員からも事情を聞くとともに、異常があった台車を車両から取り外して分析するなどし、原因を詳しく調べることにしています。