「餃子の王将」社長射殺事件から4年 情報提供呼びかけ
12月19日 11時38分
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「餃子の王将」を展開する会社の社長が、京都市の本社前で拳銃で撃たれて殺害された事件から19日で4年になり、警察の幹部が現場を訪れ、事件の解決を誓いました。
4年前の12月19日の早朝、京都市山科区にある「餃子の王将」を展開する会社の本社前で、社長だった大東隆行さん(72)が拳銃で撃たれて殺害されました。
警察は拳銃の扱いに慣れた人物による計画的な犯行と見て、これまでに捜査員延べ13万人余りを出して調べを進めていますが依然未解決のままです。

発生から4年となった19日朝、京都府警察本部の垣内伸吾刑事部長ら幹部3人が現場を訪れて黙とうをささげ、事件の解決を誓いました。

近くの山科駅前では警察官や社員、大東さんの遺族などおよそ50人が通勤や通学の途中の客などに情報提供を呼びかけていました。

大東さんの後任の渡辺直人社長は「あっという間に過ぎ去った4年間で、いまだに犯人が逮捕されていないのは大変遺憾です。
いつか必ず事件が解決すると信じて捜査に全面的に協力します」と話していました。

■ 遺族「なぜ父が 真相を教えてほしい」

大東隆行さんの長男の剛志さんが19日現在の心境をつづった以下のコメントを出しました。

「父、大東隆行が急逝してから4年目を迎えようとしております。
これまで亡き父をしのび訪ねてくださった幾多の皆様より、生前の父の様子をうかがい、身内である私たちも知らなかった父の横顔をかいま見ることができました。
と同時に、その父がなぜ殺されなければならなかったのか、ますます困惑は強まるばかりです。
人の道を外れ、多くの人々の幸せを奪い、父の志を踏みにじっても凶行に及ばざるをえなかったその真相をぜひとも教えてほしいと思います。
事件以降、捜査関係者の皆様には事件解決に向け昼夜努力していただいており、私ども遺族としても数少ない心のよりどころです。
人々の関心は確実に薄れていることは感じつつ、事件を風化させることなく、
1日も早い解決を願い、私どもも警察と協力して広く情報提供を呼びかけて参りたいと考えています」。