霞ヶ浦で漁を行う若手漁業者のグループが、県の水産試験場と協力してワカサギを人工でふ化させる新しい方法の開発に成功し、高齢化が進む漁業者の負担軽減につながるのではないかと期待されています。

ワカサギが特産の霞ヶ浦や北浦では毎年、産卵期を迎えるこの時期に人工でのふ化を手作業で行っていますが、寒さが厳しい中での作業は高齢化が進む漁業者の大きな負担になっています。
そこで、霞ヶ浦の若手漁業者のグループと県の水産試験場が協同で新しい人工ふ化の方法を試験的に行い、ワカサギをふ化させることに成功しました。

新しい人工ふ化の方法は、ワカサギを室内の井戸水を入れた水槽で育てて自然に受精させ、繊維状の藻に着いた受精卵を船だまりに戻したり、専用の装置で育てたりしてふ化させます。
室内の装置に入れることでふ化ができるようになるため、寒さが厳しい時期の漁業者の負担軽減につながると期待されています。

霞ヶ浦漁協水産研究会の伊藤一郎会長は「寒い時期に外でやる作業は時間もかかり大変ですが、この方法だと簡単になります。また、ふ化率もよいので、今後はどんどん霞ヶ浦で普及させたいと思います」と話していました。

02月06日 15時24分
茨城 NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180206/1070001669.html