https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180209/k10011321621000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_008

2月9日 5時38分
安倍総理大臣は、韓国のムン(文)大統領との首脳会談やピョンチャンオリンピックの開会式に臨むため、9日から韓国を訪れます。安倍総理大臣は、首脳会談で、北朝鮮に対する圧力強化に連携を呼びかける方針ですが、韓国では日本政府の姿勢に批判的な意見も出ていて、地域の安定に向けた緊密な協力が確認できるかどうかが焦点です。

安倍総理大臣は、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の招きで、9日から2日間の日程で、韓国を訪れ、9日は、ムン大統領との首脳会談に臨んだあと、ピョンチャンオリンピックの開会式に出席することにしています。

安倍総理大臣の韓国訪問は、平成27年11月以来、2年3か月ぶりで、ムン大統領との首脳会談は今回で3回目となります。

首脳会談で、安倍総理大臣は、ピョンチャンオリンピックに伴い、韓国と北朝鮮の融和ムードが高まっていることに関連し、核開発などを推進する北朝鮮の姿勢に変わりはないことを指摘することにしています。

そのうえで、北朝鮮の核やミサイル開発の放棄に向け、国連安全保障理事会の制裁決議の着実な履行など、圧力強化に連携を呼びかけることにしています。

また、安倍総理大臣は、ムン大統領が、去年、慰安婦問題をめぐる日韓合意では問題は解決されていないという立場を表明したことを踏まえ、「日韓合意は、慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した国際約束だ」として、合意の着実な履行を求めることにしています。

ただ、韓国の与党で革新系の「共に民主党」などからは、北朝鮮への圧力強化や慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行を求める日本政府の姿勢に、批判的な意見も出ていて、9日の会談では、地域の平和と安定や未来志向の関係構築に向けた緊密な協力が確認できるかどうかが焦点です。