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2月10日 4時39分
長崎県議会議員が理事長を務める社会福祉法人が運営する施設の職員から、職場で寄付を集めて議員に献金していた問題で、施設の職員が勤務時間の大半を議員の秘書として活動していたことがわかりました。秘書給与を社会福祉法人が肩代わりする形になっていて、職員や法人はNHKの取材に対し秘書活動を認め、職員は施設を退職しました。

長崎県佐世保市の社会福祉法人「長崎博愛会」をめぐっては、福祉施設の職員から毎月の給料日などに職場で寄付を集め、理事長を務める長崎県議会の宮内雪夫議員(84)の政治団体に献金していたことが明らかになっています。

この法人が運営する特別養護老人ホームの職員1人が、勤務時間の大半を宮内議員の後援会事務所で議員の秘書として活動していたことが、職員本人や施設への取材でわかりました。

職員の給与は法人から月に30万円以上支払われていたということで、秘書給与を法人が肩代わりする形になっていました。これは議員への寄付にあたる可能性がありますが、宮内議員が関係する団体の政治資金収支報告書には記載はありませんでした。

職員はNHKの取材に対し、議員秘書としての活動を認めたうえで、「後援会事務所で施設の仕事もしていたが、きっちりするところはしないといけないと考えている」と話し、施設を退職しました。

これについて社会福祉法人は取材に対し「指摘を受けた点について適正化したい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180210/K10011323501_1802100030_1802100439_01_02.jpg