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2月15日 16時52分
アメリカ南部フロリダ州の高校で銃の乱射事件が起きてこれまでに17人が死亡し、警察は拘束した19歳の元生徒の男が、殺傷能力の高いライフルや大量の銃弾を所持していたことなどから、多くの生徒や教師を標的に乱射を企てた可能性があると見て事件の動機を詳しく調べています。

現地時間の14日午後、日本時間の15日早くフロリダ州の都市マイアミから北に70キロほど離れたパークランドの高校で男が銃を乱射しました。

地元の警察や病院によりますと、これまでに生徒と教師の合わせて17人が死亡したほか、10人以上が病院で手当てを受けていて、少なくとも3人は重体だということです。

警察は、近くにいたニコラス・クルーズ容疑者(19)を事件に関わった疑いで拘束しました。

警察によりますと、クルーズ容疑者は、殺傷能力の高いライフル銃AR15と大量の銃弾を所持し、さらに地元のメディアはクルーズ容疑者が当時、ガスマスクを着用し、発煙弾も持っていたと伝えています。

また、目撃者の証言などから、クルーズ容疑者は、乱射を行った際、火災報知機を作動させていたとみられ、地元メディアは、火災を装って生徒たちを教室からおびき出し乱射を行った疑いがあるという警察の見方を伝えています。

クルーズ容疑者は、この高校の元生徒で、過去に何度も火災報知機を鳴らしたり、ほかの生徒を脅すなどのトラブルを起こして退学処分を受けていたということで、事件前には、SNSのインスタグラムに銃を持った自分の写真を投稿していたとも報じられています。

警察は、クルーズ容疑者が多くの生徒や教師を標的に乱射を企てた可能性があると見て事件の詳しい動機や背景などについて調べています。