平昌オリンピックは2月21日、フィギュアスケート女子のショートプログラムがあり、個人資格で出場したロシアのアリーナ・ザギトワ(15)が82.92点を出した。同じ組の世界女王、エフゲニア・メドベージェワが今大会で更新した81.61点を上回り、わずか20分で世界歴代最高得点を更新した。

28番手で登場したザギトワは、高難度のルッツとループの連続3回転や両手を上げての3回転フリップなどを成功。ジュニア時代から圧倒的な強さを誇る15歳が、大舞台で圧巻のパフォーマンスを魅せた。

映画「ブラック・スワン」の緊張感あふれる曲をバックに、キレのある動きだった。まさにスケートリンクに黒鳥が降り立ったような圧倒的な存在感を見せた。

ザギトワってどんな選手?名前は新体操選手にちなみ...

ザギトワ選手は、モスクワの約1000キロ東にある工業都市イジェフスクの出身。アリーナという名前は、ロシアを代表する新体操選手だったアリーナ・カバエワさんにちなんだ。大ファンの母親が付けたという。父はアイスホッケーのコーチで、ザギトワ選手も小さい頃からスケートに親しんでいた。

フィギュアスケートを本格的に始めたのは5歳になってから。力をつけるためにモスクワに移住し、トップアスリートを養成する「サンボ70」傘下のフィギュアスケートクラブ「フルスターリヌィ(『クリスタルガラス』の意)」に入った。

コーチはエトゥリ・トゥトゥベリーゼさん(43)。引退したリプニツカヤさんや、メドベージェワ選手らを育てた実力派だ。

曲は「ブラック・スワン」、邪悪な存在演じる

今シーズンは、ショートプログラムでアメリカのサイコスリラー映画「ブラック・スワン」の曲を使っている。

ブラック・スワンは、ナタリー・ポートマンが演じるバレエダンサーが主人公。「白鳥の湖」の主役に抜擢され、善の象徴である白鳥と、邪悪な存在の黒鳥を演じ分けることに苦しみ、やがて精神のバランスを狂わせていくという内容だ。

ザギトワ選手は「自分の性格に合っているかはわからないが、演じていくうちに合うようになっている」と言う。

フリーの曲は、クラシックバレエの演目「ドン・キホーテ」。とりわけ注目されたのは真っ赤な衣装だ。

■メドベージェワを尊敬

尊敬するフィギュアスケーターとして、イタリアのカロリーナ・コストナー選手とロシアのメドベージェワ選手を挙げている。メドベージェワ選手とは同じクラブで練習しており、「見習っている」と話した。「競争している意識はない」とも話し、ライバルというより仲間であることを強調した。

一方、アスリートとしては、カバエワさんを敬愛しているという。

バレエの中でも、娘役のダンサーは赤い衣装を着ており、ザギトワ選手もそれに合わせた形だ。「私が好きな色は黒と紫なんだけど、赤も似合うでしょ。コーチが特に似合うって言ってくれています」と話す。

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2018年02月21日 14時58分
HuffPost Japan
http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/21/zagitova-pyeongchang-olympics-sp_a_23367005/

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