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3月17日 7時06分
今週、4期目の政権を発足させたドイツのメルケル首相はフランスのマクロン大統領と会談し、求心力の低下が懸念されるEU=ヨーロッパ連合の統合を推進するため、連携してEUの改革を進めていく姿勢を強調しました。

ドイツのメルケル首相は16日、4期目の政権発足後、最初の訪問先としてフランスを訪れ、パリの大統領府でマクロン大統領と会談しました。

会談の前に両首脳は記者会見し、まずマクロン大統領が「ヨーロッパを再構築するために、明確かつ野心的な行程表を6月までに提案する」と述べ、経済や移民、防衛政策などさまざまな分野でEUの改革を進めるための行程表を、ことし6月までにまとめる考えを示しました。

これに対してメルケル首相は「両国はこれまで協力して多くを成し遂げてきた。今回も改革に向けた新たな道筋を見つけたい」と述べ、EUの統合を推進するため両国が連携して改革を進めていくことに意欲を示しました。

また両首脳は、イギリスで起きたロシアの元スパイの男性らの暗殺未遂事件について、責任はロシアにあると改めて非難するとともに、イギリスを支持する姿勢を鮮明にし、ロシアへの対応策を検討する考えを示しました。

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