関門3本目のルート「彦島―小倉北」で最終調整
2018年03月20日 09時11分

山口県下関市と北九州市を新たに結ぶ「下関北九州道路」について、
国や山口、福岡両県、両市などで構成する調査検討会が、ルートを
「下関市彦島迫町―北九州市小倉北区西港町」とする方向で最終調整に入ったことがわかった。

25日に北九州市内で開かれる検討会の会合で正式決定する。

関係者によると、複数のルート案を検討した結果、2000年に当時の建設省が示したものと
同様のルートを「推奨案」に選定した。構造形式については、橋かトンネルを採用することを前提に、
検討会として、それぞれの工法を取りまとめるという。推奨案は25日の整備促進大会で報告される。
報告を踏まえ、国や両県、両市などは新年度も整備に向けた調査、検討を継続していく方針だ。

下関北九州道路は、老朽化が進む関門トンネル、関門橋に次ぐ関門3本目のルート。
1987年頃に構想が浮上したが、国が財政難を理由に2008年度から調査費計上を凍結した。
16年4月の熊本地震以降、大災害時の代替道路として必要性を訴える声が高まり、
国は17年度予算で調査費を復活。昨年5月に設立された検討会が
「概略ルート」「構造形式」「整備手法」の検討を進めてきた。

YOMIURI ONLINE
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