オレンジ色と緑の車体が特徴で「かぼちゃ電車」の愛称で親しまれてきたJR東日本の「115系」が21日、高崎支社(群馬県)管内で最終運行した。旧国鉄時代から半世紀余り活躍してきたが、老朽化に伴って関東地方から全て引退することになった。この日は雪が降る中を、先頭車両に「ありがとう115系」と記されたヘッドマークを取り付けて走り、鉄道ファンらが別れを惜しんだ。

 115系は旧国鉄時代の1963年に登場し、群馬県全域と埼玉、栃木両県の一部の高崎支社管内では64年に運転を開始。寒冷地の急勾配区間で走れるように車両が工夫され、通勤・通学の足として役立ってきた。定期運行は今月16日で終了。21日は参加者を募った団体列車として群馬県内を走り、午前に信越線の高崎−横川間、午後に上越線の高崎−水上間をそれぞれ往復した。

 JR東日本とJR西日本は115系の廃車を進めている。全ての車両に使う「しなの鉄道」(長野県上田市)も、2019年秋にも新型車両への転換を始める方針だ。

http://www.sankei.com/smp/life/news/180321/lif1803210047-s1.html
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