神奈川県の黒岩祐治知事は27日、平成28年7月に入所者19人が刺殺され、職員を含む26人が重軽傷を負う事件があった相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」を訪れ、献花した。施設は5月から建て替えに向けた取り壊し工事が始まる。

県は30年度末までに2つの居住棟などを撤去し、31年度中に新施設の建設を始める予定。体育館やプールは引き続き利用する。黒岩知事は献花後、「つらい経験だったが、ここを家庭的な雰囲気のある場にしていきたい」と述べた。

昨年10月公表の再生基本構想によると、相模原市の現在地と、利用者が仮移転している横浜市の「芹が谷園舎」周辺の2カ所に小規模施設を整備。既存の県立施設も活用して全利用者130人分の居室を確保する。新施設は33年度開設の見通し。



産経ニュース 2018.3.27 11:45
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180327/afr1803270008-s1.html