日本年金機構がデータ入力を委託した業者が大量のミスをしていた問題で、機構は27日、業者が契約に違反し、スキャナーを使ったデータ入力を行っていることを昨年10月段階で把握していたことを明らかにした。

 機構は手入力するよう指示したが、業者は同様の作業を続け、機構も是正されたかどうか確認していなかったという。

 機構は昨年8月に所得控除に必要なデータ入力などを情報処理会社「SAY企画」(東京都豊島区)に委託。データ入力は2人1組で手入力する契約だったが、昨年10月と11月に行われた機構と同社の打ち合わせで、同社がデータの一部をスキャナーで読み取っていると説明していたという。

 機械の誤認識が大量の入力ミスにつながっていたが、機構はこれまで、契約違反の入力方法が行われている事実をいつ把握したか明らかにしていなかった。

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http://sp.yomiuri.co.jp/national/20180328-OYT1T50000.html