西濃運輸は28日、2台を連ねたトラックの新型車両を報道関係者に公開した。切り離された後部車両は、別の牽引車(けんいんしゃ)とつないで走らせることもできる。荷物を積み替える頻度が減り、仕事の生産性を高められるという。

 国は2016年秋、連結トラックについて、実証実験に限って車両の全長を25メートルまでとする緩和策を打ち出した。西濃運輸は、この実験に参加するために日野自動車などと連結トラックを開発した。牽引車につなぐことで後部車両も走ることができる全長25メートルの連結トラックは、日本初。

 実験は29日に始まり、三重と岐阜を出発した2台のトラックを愛知県の小牧支店で連結。170キロ離れた静岡県の藤枝支店まで走り、2台に分離する。連結によって、一部区間で運転手を減らすことができる。西濃運輸の小森紳司常務は「人手不足の解消だけでなく、生産性の向上にもつなげたい。うまくいけば台数を増やしたい」。
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