https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180330-00050060-yom-soci

2015年10月に沖縄県豊見城(とみぐすく)市の小学4年男児(当時9歳)が自殺したのを受け、
同市教委が設置した第三者委員会は30日、「繰り返されたいじめが自殺の主要因の一つであった蓋然性は、
十分に認められる」などとして、いじめと自殺の因果関係を認める調査報告書を市教委に提出した。報告書では、
学校で適切な対応が取られていれば、自殺を防止できた可能性があったとも指摘した。

弁護士や学識経験者らでつくる第三者委員会が作成した報告書などによると、男児は15年10月12日、
自宅の自室で首をつった状態で見つかり、同19日に病院で亡くなった。

報告書では、15年5月〜10月頃に、男児が他の児童から校内でズボンを下ろされたり、教室の机の引き出しを
勝手にいじられたりした事案をいじめにあたると認定。「繰り返されたいじめが、男児の心を追いつめた要因の
一つと言える」と結論づけた。

一方、男児は自殺する直前の同年9月29日、学校が実施したアンケートで、「いじわるされたり ぬすまれたりして
いやになって てんこうしようかなっと思っているんですが、どうし(す)ればいいんですか」などと記入し、
いじめとみられる行為を受けていたとする回答を寄せていた。