https://www.jiji.com/jc/article?k=2018033001297&;g=int
ロシア外務省は30日、英南部で起きた元ロシア情報員暗殺未遂事件をめぐり、英国に同調してロシア外交官の追放を決めた欧州諸国などの大使を呼び、各国が退去させるロシア外交官と同数の外交官を追放すると通告した。
 ロシア外務省によると、フランスやドイツ、イタリア、オランダ、カナダなど23カ国の大使らが呼ばれた。
 ロシア外務省はまた、事件への英国の一連の対応が「非友好的」だとして、駐ロ英外交官らの数を1カ月以内に、駐英ロシア外交官らと同数に削減するよう要求した。ロシアは既に英外交官23人を追放しているが、さらに削減を求めた。
 事件を受け、約30の国・機関が歩調を合わせ、ロシア外交官計150人以上の一斉追放を決めた。これに対し、ロシアは29日に報復措置として、米外交官60人の追放と西部サンクトペテルブルクの米総領事館の閉鎖を発表。ロシアのラブロフ外相は他の欧州諸国などについても「すべて(の措置)は対称的なものだ」と述べ、報復措置を取る方針を示していた。(2018/03/31-00:28)