0001ガーディス ★
2018/03/31(土) 16:21:10.85ID:CAP_USER9今回閉店するいもやは、白山通りに面した神田神保町の「天丼 いもや」と「とんかつ いもや」。いずれも創業者の故宮田三朗氏が立ち上げた直営店で、特に「天丼 いもや」は最初に開いた店にあたる。
天丼はエビ、イカ、カボチャなどカラッと揚がった5点の天ぷらが載って650円、エビが多めに載ったえび天丼が850円。飾り気のない店内に清潔な白木のカウンターが置かれている。
すごいのは「ご飯多め」「少なめで」「エビ1本追加して」「イカはいらない」といった細かい注文を伝票を使わずに受けて、間違いなく提供することだ。
同店の元従業員で、現在は同区東神田で「とんかつ いもや」を経営する樋口好雄氏(69)によると「それは集中力を持ってやれと、宮田さんが教え込んでくれたから」と説明する。
「気持ちが入っていないと失敗する。でも宮田さんは気持ちよく働かせるのがうまかった。その気にさせるんだ。偉かったね」という。
「みんな競って働いた。長い時間働く体力もつけてくれた」。だから今でも働けていると感謝しているそうだ。仕事を離れれば父親同然の温かい人柄だったという。
いもやは10年働くとのれん分けができる。独立しても加盟料などは必要ない代わりに「いもやカラー」を守るという大事な使命がある。
「昔かたぎだけど、お客さんの要求には応えない、食べる姿勢も注意する。その代わりいいものを提供する。これがいもやカラーです」
樋口氏によると、最盛期には7店あった直営店がすべて閉店することになり、都内では樋口氏の店と神田神保町1丁目の「天ぷら いもや」が宮田氏の教えを継承していく。
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