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4月13日 5時19分
アメリカのトランプ大統領は、去年離脱したTPP=環太平洋パートナーシップ協定をめぐり、有利な条件を引き出せるなら復帰の可能性を探るようライトハイザー通商代表らに指示した、とアメリカの複数のメディアが伝えました。

TPPをめぐってトランプ大統領はことし1月、再交渉を通して協定を見直すという条件で、復帰の可能性に言及していて、今後の対応に関心が集まっていました。

こうした中、アメリカの複数のメディアは12日、トランプ大統領が農業関連の会合で、ライトハイザー通商代表や国家経済会議のクドロー委員長に、有利な条件を引き出せるならTPPに復帰する可能性を探るよう指示した、と伝えました。

これは会合に出席した議員の話として伝えられたもので、ホワイトハウスや通商代表部から正式な発表はありませんが、来週開かれる日米首脳会談で議論のテーマに上るのか、トランプ大統領の出方が注目されます。

通商政策の関係者の間では、米中の貿易摩擦への懸念が高まる中、トランプ政権が知的財産の保護など貿易のルールを定めたTPPが、中国への対抗策として有効な手段になりうると考えているのではないか、という見方も出ています。