https://www.cnn.co.jp/m/usa/35117762.html

2018.04.15 Sun posted at 17:51 JST
ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー前長官は15日までに、ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代、私用メールで機密情報を送受信していた問題の再捜査を大統領選投票日前に明らかにした経緯に触れ、同氏が大統領選で勝利するとの自らの判断が影響していたことを認めた。

米ABCテレビとの会見で明かした。前長官は2016年7月、クリントン氏のメール混用問題で訴追はしないとの見解を表明。しかし、大統領選投票日の数日前、新たな関連メールを調べていることを連邦議会に通告し、大統領選の勝敗結果を左右しかねない動きとして論議を呼んでいた。

ただ、この再捜査宣言については投票日前に新たな関連メールに問題はなかったとも連邦議員に説明していた。クリントン氏は再捜査宣言が大統領選での敗因にもなったとの見方を示していた。

ABCテレビが14日に発表した単独会見の抜粋映像によると、コミー氏は再捜査宣言の動機を尋ねられ、クリントン氏の勝利との空気が支配的だったことが作用したことを認めた。

同氏の当選後、この関連メールの存在がわかった場合、クリントン氏の反対勢力が違法に選ばれた大統領と異を唱える懸念があったのかとの質問には、「そうだったのに違いない」と述べた。

トランプ氏は昨年、自らの選対陣営などが絡む大統領選へのロシア介入疑惑をFBIが捜査する過程でコミー氏を解任していた。

ABCとの会見内容は15日夕に放映予定。

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