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(リンク先に動画ニュースあり)

4月16日 5時43分
小型航空機の事故が相次いでいることを受けて、国土交通省は、自家用機などのパイロット向けに日常の運航に潜むリスクや安全運航のポイントを紹介する動画を作成しました。

3年前、東京・調布市の住宅街に小型機が墜落して住民を含む3人が死亡するなど、近年、プロペラ機やヘリコプターなど小型航空機の事故が相次いでいて、去年は合わせて18件の事故が起き、過去10年間で最も多い22人が死亡しました。

このため国土交通省は、過去15年間に起きた事故の分析をもとに、小型機のパイロット向けに、日常の運航に潜むリスクや安全運航のポイントなどをまとめた動画を初めて作成しました。

動画は、起こりやすい事故やその背景をストーリー仕立てで紹介していて、出発直前に搭乗者が増えたケースでは、急な計画変更でパイロットの心の余裕がなくなり、通常では考えられないような不適切な操作をして重大な事故に至るリスクが高まると指摘しています。

そのうえで、事故防止のために、重量の計算など出発前の基本的な準備の徹底を求めています。

国土交通省は、動画をインターネットで公開しているほか、小型機パイロットの団体などにも配り、安全講習やライセンスの更新時などに活用してもらうことで事故防止につなげてほしいとしています。