不動産業などの北海道自由グループ(札幌)の関連企業、北海道自由ウヰスキー(同)は26日、札幌市南区の紅桜公園内に道内初のジンの蒸留所「紅櫻蒸留所」を開設し、稼働を始めた。コンブやシイタケなど北海道の原料で香り付けする点が特徴で、北海道の魅力を発信する考えだ。

 蒸留所は園内の倉庫(200平方メートル)を改装して整備。イタリア製の蒸留器を設置し、見学コースを設けた。投資額は約5千万円。

 札幌酒精(札幌)の原料用アルコール(原酒)を蒸留する過程で、道産のコンブやシイタケなどを香料に使い、北海道らしさを打ち出す。コンブのうま味が溶け出た味わいが特徴といい、今後は園内のサクラの花などで香り付けすることも検討する。700ミリリットルで4860円。28日から園内で販売するほか、無料で試飲できる。年間6キロリットル以上の製造を予定する。

 26日には関係者向けの内覧会を開き、蒸留器を稼働させた。北海道自由ウヰスキーの寺田英司代表は「クラフトジンが世界的に流行している。ジンを通して北海道の魅力を知ってもらいたい」と話した。

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