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5月1日 5時51分
人身売買対策に力を入れているインターポール=国際刑事警察機構は、中南米の13の国と地域で一斉に捜索を行い、女性や子どもなどおよそ350人を保護しました。

インターポールは、ブラジルやベネズエラといった中南米やカリブ海の13の国と地域で捜査員500人以上を動員し、先月、鉱山やナイトクラブ、それに工場などを一斉に捜索しました。

30日に発表された捜索の結果によりますと、人身売買業者など22人を逮捕し、女性や子どもなどおよそ350人を保護したということです。

このうち南米 ガイアナの金の鉱山では、若い女性たちが売春を強要されていました。またカリブ海の島国の工場では、アジア人の労働者がパスポートを取り上げられ、給与もなく働かされていたということです。

インターポールは「各国で弱い立場にある人たちが人身売買業者に狙われやすい」としたうえで、人身売買の実態や手口に関する情報を広め、被害を防止するよう呼びかけています。

人身売買の末に悲惨な労働を強いられる被害者の数は、世界で数千万人に上るとされ、去年9月には、国連が人身売買対策の強化を求める宣言を採択するなど世界的な課題となっています。