木香るアルコール飲料製造に期待

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180507/1070002487.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

香りを失わずに木材を原料としたアルコールを作り出す新たな技術を開発したと
つくば市の研究機関が発表し、今後、木の香りを生かした
新しいアルコール飲料の製造につながるのではないかと期待されています。

つくば市の森林総合研究所によりますと、樹木に含まれるセルロースという糖を発酵させて
アルコールを作り出す技術はこれまでもありましたが、硫酸や高温の水蒸気などで
処理する必要があったため有毒物質が含まれていたり、
香りの成分が失われたりして飲料用として使えませんでした。

新たな技術では、木材を1000分の1ミリより細かく粉砕する技術を取り入れることで、
硫酸や高温の水蒸気などを使わずにアルコールを作り出すことに成功したということです。
この方法では、香りの元となる成分が失われにくいため杉や桜などの香りがする
新しいアルコール飲料の製造につながるのではないかと期待されています。

今後、民間企業との連携も視野に安全性を確認しながらコスト削減を検討し、
再来年度までに木材から作り出した飲料用のアルコールの実現を目指すということです。

森林総合研究所の真柄謙吾研究ディレクターは、
「必ず飲めるようになると確信しているので企業などと連携して
みなさんに飲んでいただけるようにしたい」と話しています。

05/07 09:01