園芸植物で強い毒性を持つイヌサフランを春の山菜ギョウジャニンニクと間違えて食べて死亡する食中毒事故が、道内で3年連続で計3件発生している。いずれも住宅の庭や敷地内でギョウジャニンニクを育て、イヌサフランと混生した状態だった。家庭菜園などで栽培するギョウジャニンニクの収穫は5月中にピークを迎えるため、道立衛生研究所(札幌)は「山菜のベテランでも過信せず、確認を徹底して」と呼び掛けている。

 岩見沢保健所管内で4月下旬、70代の男性が自宅敷地内に生えていたイヌサフランを食べて死亡した事故は、栽培していたギョウジャニンニクと間違えて食べたのが原因だった。2016年に旭川で70代男性が死亡した事故、17年に上川管内南富良野町で80代女性が死亡した事故も、自宅庭などでギョウジャニンニクを栽培しイヌサフランと混生していた。

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見分け方を説明するため、道立衛生研究所が同じ鉢で育てているイヌサフランとギョウジャニンニク。ギョウジャニンニクは根元が赤紫色になっている
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