http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20180515/5050002709.html
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05月15日 13時30分
枕崎市の海岸にある橋のような形になった岩で、県の天然記念物にも指定されている「海蝕双橋」の一部が崩れ落ちていることがわかり、県は、文化財保護審議会で委員から意見を聞くなどして今後の対応を決めることにしています。

枕崎市火之神岬町にある「海蝕双橋」は、高さ10メートル、幅12メートルほどの2本の橋が架かっているような形の岩です。

岩の割れ目に波が繰り返し打ちつけたことで形づくられ、波の浸食による天然の橋は全国で唯一の貴重な自然の造形物だとして、去年4月、県の天然記念物に指定されました。

枕崎市教育委員会によりますと先月29日、市民からの連絡を受けて確認したところ、橋の海側の一部が崩れ落ちているのが見つかったということです。

原因はわかっていませんが、長い年月による風化が考えられるということです。

枕崎市は、さらに崩れる可能性もあるとして、近づかないよう呼びかけていて、「観光の柱にしようと取り組む中でのことで非常に残念です。県や有識者の意見に従って、歴史ある文化的遺産を多くの人に見ていただけるような措置ができればよいと思います」とコメントしています。

県教育委員会は、7月に開く県文化財保護審議会で委員から意見を聞いたうえで、今後の対応を決めることにしています。