http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20180518/5060000703.html

05月18日 18時46分
介護サービスの負担額が上限を超えた場合に利用者に支給する「高額介護サービス費」について、延岡市が9人に対して最長で10年間にわたりあわせて150万円あまりを支給していなかったことがわかりました。

延岡市によりますと、支給されていなかったのは9人であわせて153万円あまりにのぼり、最長で10年間にわたって支給されていませんでした。

「高額介護サービス費」は、介護サービスの1か月分の自己負担額が上限を超えた場合超過分を支給する制度ですが、対象となるか判断のもとになる所得や課税に関する延岡市の情報などに誤りがあったということです。

延岡市は、今後、支給していなかった人などに謝罪するとともに、正しい額を支払うことにしています。

問題が発覚したのは去年5月でしたが、担当の職員1人に事実関係や原因の調査を担当させたことなどから公表までに時間がかかったということです。

延岡市は「公表までに時間がかかったことを含め多大な迷惑をかけた」として、介護保険課長ら3人をきょう付けで「戒告」の懲戒処分にしました。

延岡市の溝田輝男総務部長は再発防止について「調査などに時間をかけないよう、コミュニケーションを密にとることなどを周知したい」としています。

また、延岡市は、昨年度の軽自動車税について32人分、あわせて7万4千円あまりの徴収が不足していたことを明らかにしました。

これは、去年3月に対象者を検索するシステムが改修された際、検索のしかたについて担当職員がきちんと確認していなかったことなどが原因だということです。

延岡市はすでに対象者に謝罪し、不足した税額については納めてもらうことにしています。