http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20180522/5050002757.html

05月22日 15時13分
「かごしま水族館」の屋外水路で展示されていたマンボウが22日、海に戻されました。
マンボウには小型カメラなどの機器が取り付けられていて、今後、生態解明に向けた調査研究が行われることになっています。

鹿児島市の「かごしま水族館」は、指宿市沖の定置網にかかったマンボウをことし3月から展示用の屋外水路に入れて一般に公開していました。

マンボウは、水温が高くなると弱って死んでしまうため、水族館はこれを防ごうと、海に戻すことにしました。

22日は、水路に面した鹿児島湾にマンボウを移す作業が行われました。

このマンボウについては、放流後も生態に関する調査が行われることになっていて、21日、いったん水路から引き上げられて背びれ付近に小型カメラや水温計などの機器が取り付けられていました。

鹿児島湾に放たれたマンボウは、ダイバーに誘導されるようにゆっくりと潜っていきました。

マンボウに取り付けられた機器は24日、自動的に切り離され、海から回収されることになっています。

今後、「かごしま水族館」と長崎大学の研究チームが機器のデータや映像を分析して、マンボウの生息に適した水温や詳しい生態解明に向けた調査を行うということです。

「かごしま水族館」展示課の山田守彦主任は「無事に放流できて、ほっとしました。今回の調査がマンボウの生態解明の一端となり、今後の飼育に役立つことを期待したいです」と話していました。