http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180526/5000002355.html

05月26日 16時25分
熊本発ー羽田行きの日本航空の旅客機から複数の金属片が落下し、エンジンに穴が開いているのが見つかったトラブルで、国の運輸安全委員会は、金属片が多数確認された空港周辺で調査を行いました。

24日、熊本発ー羽田行きの日本航空632便が飛行中にエンジントラブルを起こして熊本空港に引き返したトラブルで、国の運輸安全委員会の調査官3人は、25日から現地で調査を行っています。

26日は午前9時半ごろから、エンジンの部品とみられる金属片がこれまでに98個見つかった、熊本県益城町で状況を確認しました。

調査官は、地図を広げて場所を確認したあと、駐車場に止められていた車の割れたフロントガラスをカメラで撮影したり、自動車の整備工場で担当者から、金属片を発見した時の状況を聞き取ったりしていました。

このトラブルでは、国土交通省の調査で、左エンジンを覆う金属製のケースに、飛び散った部品があたったとみられる、長さ9センチほどの細長い穴が開いていたことなどが分かっています。

運輸安全委員会は現地での調査を26日で終了し、今後は、機体の状態を詳細に記録するフライトレコーダーを解析するなどして、調査を進めるということです。

木曽豊彦航空事故調査官は「2日間で、エンジンの損壊状況を確認したり、部品の落下地点を確認した。適切な調査を実施してトラブルの原因を解明していきたい」と話していました。