同居する女性に熱湯をかけたり、ペンチで歯を折ったりしたとして、千葉県警は28日、自称会社員の高村良(28)と自称エステ店経営の小倉実里(27)=いずれも千葉県酒々井(しすい)町ふじき野3丁目=の両容疑者を傷害容疑で逮捕し、発表した。2人は「熱湯はかけていない」などと、容疑を一部否認しているという。

 県警によると、2人は今年3月上旬〜5月18日、自宅で同居していた女性(25)に熱湯をかけ、ペンチで歯を折ったほか、棒や電気コードで殴り、竹串で太ももを刺すなどして、全身にけがを負わせた疑いがある。18日に女性が同町のコンビニを訪れた際に、顔の傷を不審に思った店員が警察に相談し、発覚した。

 女性は小倉容疑者の昔の職場の部下で、家庭の事情で行き場がなくなり小倉容疑者らと同居していた。「怖くて逃げられなかった」と話しているという。

 2人は「人の話を聞かず、頭にきた」などと供述しているといい、県警は詳しい経緯を調べている。(寺沢知海)