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5月30日 4時06分
日銀の総資産が昨年度末の時点で528兆円となり、過去最高を更新しました。大規模な金融緩和のもとで国債などの買い入れを進めた結果ですが、金融緩和を縮小するいわゆる「出口政策」に向けて金融市場に及ぼす影響がさらに大きくなることも懸念されます。

日銀が発表した昨年度の決算によりますと、総資産は前の年度より38兆円増えて528兆2856億円でした。これは、大規模な金融緩和を続け国債やETF=上場投資信託などの買い入れを進めた結果で、6年連続で過去最高を更新しました。

また、保有するETFの分配金が増えたことなどにより、企業の最終利益にあたる当期剰余金は7647億円で、2年連続の増益となりました。

この結果、日銀に義務づけられている国への納付金は前の年度より2400億円余り多い7265億円となりました。

しかし、日銀の総資産の膨張によって今の大規模な金融緩和を縮小するいわゆる「出口政策」の際に金融市場に及ぼす影響がさらに大きくなることも懸念され、日銀の政策のかじ取りは一段と難しくなりそうです。