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5月31日 4時05分
熊本空港を離陸した日本航空の旅客機からエンジン内部の部品が落下し、建物や車に被害が出たトラブルで、会社が同型のエンジンを緊急点検した結果、1台のエンジンの別の部品に不具合が見つかったことがわかりました。

今月24日、日本航空の旅客機が熊本空港を離陸直後にエンジンの内部が破損し、多数の金属片が落下して周辺の建物や車に被害が出たトラブルでは、エンジン内部にあるタービンのブレードと呼ばれる金属製の羽根が破損していました。

このため日本航空は、保有する同型のエンジン69台の緊急点検を行い、30日までにすべての点検を終えました。その結果、1台のエンジンでタービンにある別の部品に不具合が見つかり、交換することになりました。ただ、いずれのエンジンもブレードに異常はなく、日本航空は今回見つかった不具合がトラブルにつながった可能性は低いと見ています。

また、トラブルを起こしたエンジンについては、国の運輸安全委員会の調査でタービンに7段あるブレードのうち、前から2段目以降が広範囲にわたって破損していたことがわかりました。運輸安全委員会は今後、メーカーの協力を得てエンジンの分解調査を行うなどして、詳しい原因の究明を進めることにしています。