「火災でPTSD」 訴え退ける

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20180608/5030000871.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

5年前に起きた長崎市のグループホーム火災により母親を亡くしたため、
PTSD=心的外傷ストレス障害になったとして、遺族の男性が施設の運営会社などに
損害賠償を求めていた裁判で、長崎地方裁判所は、男性の訴えを退ける判決を言い渡しました。

平成25年2月認知症の高齢者が暮らしていた長崎市のグループホーム
「ベルハウス東山手」で起きた火災で、当時77歳の母親を亡くした男性は、
損害賠償や慰謝料として施設の運営会社などから2200万円を受け取っていました。

今回の裁判ではこの男性が、火災によってPTSD=心的外傷ストレス障害になったとして、
運営会社などに対して、さらに2000万円あまりを損害賠償として支払うよう求めていました。

8日の判決で、長崎地方裁判所の土屋毅裁判官は
「男性は火災や母親の死亡の事実を伝え知ったにとどまり、
火災そのものによりPTSDになったとは認めがたい」
などとして訴えを退けました。

この火災をめぐっては、ことし2月にグループホームの運営会社の前代表に対して
業務上過失致死傷の罪で執行猶予がついた禁錮2年の有罪判決が、長崎地方裁判所で言い渡されています。

06/08 16:18