2018年06月10日 06時00分
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 佐賀県鹿島市で22年ぶりに漁が再開された有明海のアゲマキが9日、県有明海漁協の直売所「まえうみ」(佐賀市)の店頭に並び、70パック(計約20キロ)は開店後10分で売り切れた。

 アゲマキの漁獲量は最盛期の1988年に776トンに上り、庶民の味として人気があった。この日は1個当たり50〜100円の高値が付いたが、開店の2時間半前から客が列をつくる盛況ぶり。記念撮影したり=写真、感激して涙ぐんだりする人もいた。

 佐賀市の男性(69)は「高級品になっても思い出の味はお金に換えられない」。待ちわびた懐かしの味に感慨ひとしおの様子だった。

=2018/06/10付 西日本新聞朝刊=