2018年06月19日 06時00分
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閑静な町並みと調和している本吉屋本店

 老舗うなぎ店「本吉屋」の本店(柳川市旭町)が県屋外広告景観賞を受賞した。かやぶき屋根やのれん、玄関前の石畳、木々などが「屋外広告」として閑静な町並みと調和していると評価された。

 本吉屋は1681(天和元)年に開店。現存する柳川のうなぎ店では最も歴史が古く、創業時から同じ場所で営業を続けている。店主の本吉勉さん(54)は10代目で、初代秘伝のタレと料理技術を忠実に継承しているという。

 2017年度の第7回県屋外広告景観賞は129点の応募があり、最優秀賞の「すゞや呉服店」(うきは市)、優秀賞の「ひさや酒店」(志免町)に次ぐ4点の景観賞の一つに選ばれた。選考委は本吉屋本店を「おいしそうに焼き上がったかば焼きを思わせるのれんの色彩などが、建物と一体化して静かに店の宣伝をしている」と講評した。

 本吉さんは「料理とともに店の雰囲気も味わっていただきたいと思っている。受賞を機に、景観を守る責任、使命をより強く感じる」と話した。

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表彰状を持つ10代目店主の本吉勉さん

=2018/06/19付 西日本新聞朝刊=