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 米ボーイングが、音速の5倍(マッハ5)を超える「極超(ごくちょう)音速」で飛ぶ旅客機の構想を今週、米国の学会で発表した。実用化すれば日米を2〜3時間で結ぶようになるかもしれない。

 実現の道筋はついていないが、開発担当者は「20〜30年後に飛んでいるかもしれない」。7月に英国で開かれる世界最大級の航空ショー「ファンボロー航空ショー」でも構想内容を説明するとみられる。

 極超音速のエンジンを研究する宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、一般的な旅客機はマッハ1を下回る。極超音速機は、単純計算で日米を2〜3時間で飛ぶ速さという。航空業界ではかつて、マッハ2を誇った超音速旅客機「コンコルド」が実用化されたが、騒音や燃費の悪さ、料金の高さがネックとなり、約30年で飛行を終えた。極超音速機はコンコルドの2・5倍超の速さとなる。(友田雄大)

2018年6月29日16時57分
朝日新聞デジタル
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