兵庫県丹波市で昨年10月、生後5カ月で亡くなった男児が、司法解剖後の処置でコンビニのレジ袋をかぶせられていた問題で、同市の両親が精神的苦痛を受けたなどとして葬儀会社「平安」(神戸市中央区)に計220万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が3日、神戸地裁(山口浩司裁判官)であった。同社側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

【写真】遺体の頭にかぶせられていたコンビニのレジ袋
https://i.kobe-np.co.jp/news/sougou/201712/img/b_10881565.jpg

 訴状などによると、司法解剖の結果は突然死で事件性がなかったため、同社が兵庫県警の委託を受け遺体を処置。両親は、死体解剖保存法が「(遺体への)礼意を失わないように注意」するよう定めているのに、同社が注意義務を怠ったとしている。

 同社側は、委託の連絡があったのは解剖終了後だったため、適切な大きさの袋を用意する機会がなく、体液漏れ防止のためやむを得ずレジ袋を使った−などと主張した。

7/3(火) 15:15
神戸新聞NEXT
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180703-00000011-kobenext-l28