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石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」の今季の初競りが10日、金沢市中央卸売市場で行われ、出荷された36房のうち1房が110万円の値を付け、4年連続で100万円の大台を超えた。初競りの最高値は昨季の111万円に及ばず、5年続いた最高値更新はストップした。

最高値のルビーロマンは約700グラムで、34粒の実があり、1粒当たり約3万2千円となる。仲卸のカネ市青果(金沢市)が競り落とし、県内で食品スーパー「どんたく」を運営する山成商事(七尾市)が購入した。

山成商事の山口宗大社長(34)は「今年で創業55周年を迎えるのに合わせ、倍の110万円で競り落とした」と顔をほころばせた。10、11日は金沢市の西南部店、12、13日は七尾市のアスティ店で展示し、13日にカード会員による競りを行う。

ルビーロマンは今年で出荷11年目となり、初競りでは生産者3人が出荷した。4日からの大雨で皮が破れた実も多かったため、9日の収穫後検査で、生産者が収穫した50房の中から、出荷品が36房に絞られた。

谷本正憲知事や西田昭二衆院議員、山田修路参院議員、生産地域の宮元陸加賀市長、油野和一郎かほく市長、寳達典久宝達志水町長らが競りを見守った。セレモニーでは谷本知事、JA全農県本部運営委員会の西沢耕一会長、ルビーロマン研究会の大田昇会長があいさつした。シンガポールのテレビ局「チャンネルニュースアジア」が取材し、来年1月以降にアジアや欧州などで放送する。

JA全農いしかわによると、出荷のピークは8月の旧盆ごろで、今季は昨季より約4900房多い、過去最多の2万6千房の出荷を見込む。

2018/07/10 15:55
河北新報
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