7/18(水) 12:33配信
神戸新聞NEXT

 他人が使う目的を隠し、口座を開設して銀行からキャッシュカードをだまし取ったとして詐欺罪に問われた「人民新聞社」(大阪府茨木市)の編集長の男(61)=兵庫県尼崎市=の判決公判が18日、神戸地裁であり、川上宏裁判長は懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。

 公判で検察側は、レバノンに政治亡命中の男(70)=殺人容疑で国際手配=を支援するため、カードを現地の関係者に渡したと指摘。口座から計約1100万円を関係者が引き出したとし「詐欺の故意があった」と主張した。

 判決によると、2012年2月、銀行に被告名義のカード1枚を交付させ、同8月に紛失したとして再発行させた。川上裁判長は「第三者に利用させる目的があり、詐欺罪が成立する」と判断した。

 編集長の男は「出金者は代理人にすぎず、詐欺に当たらない」と無罪を主張してきており、取材に対し「不当な判決」として控訴する意向を示した。法廷では同被告の支援者らが「冤罪だ」などと声を上げ、裁判長から注意を受けた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180718-00000013-kobenext-l28